”ステンド”のお話(誕生編)
ステンドのお話(誕生編)
今ではすっかり弊社の定番素材となった、
見た目もあざやかな”ステンド”。
早いもので発売開始以来もう13年が経ちます。
この商品が世に出るまでのお話を少し。
元々はイタリアのタンナーで作られていたマルチカラーのエナメルを、私が初めて見たのは今から15年前の春、当時の展示会場が開催されていたボローニャ。
私と一緒に行っていたもう1名ともどもすっかり気に入りました。
何とか日本でも作る事ができないかと思い、帰国後に知り合いの工場の社長に話を持ち込みました。
ですが最初のシーズンは何かうやむやのうちに立ち消えになってしまいました。
次のシーズンだったかそのまた次だったかは少し記憶がおぼろげですが、あきらめきれずにその社長にまた話を持ち込みました。
どうするんだこんなもの、あーでもないこーでもないと互いにブツブツ言いながら、とりあえず作ってみようと試作品にとりかかったのはよかったのですが、出来上がったものは現在の姿とは似ても似つかない状態。
全くマルチカラーになっていませんでした。
我々自身は半ばあきらめていたような状態だったと思います。
が、工場の社長はあきらめていませんでした。
試行錯誤しながらそこから2か月間頑張ってくださいました。
そしてようやく今皆さまに見て頂いている”ステンド”が顔を見せてくれました。
この商品については、また今度ゆっくりとお話しさせていただければと思います。
営業部 八田